いたずら太陽。〜世界で1つの光〜
10分後…。

結論がでたようだ。

三島副会長は大きなため息をついて喋り続けたカラカラの口でお茶を一口飲んだ。

副会長お疲れ様です。

「今話し合った結果。」

…話し合ってた?

三島副会長が一方的に喋り、冬月会長が首を動かしてるだけにしか見えなかったけど。

「ダンスパーティーに変更する。
これなら今の飾りつけもそのまま使えるし、うちの学校の屋内運動場は珍しく真っ白で広いから使える。
外では………をする。
どう?意見する人はいる?いないならこれで先生に通してもらうわ。」

副会長は約5分間しゃべり続けた。

「ありさ
今日学校を開けてくれた先生が職員室にいるはずだからすぐ行ってきて。」

「うん。分かったよ。」

冬月会長は急いで教室を飛び出していった。

…。
私だけかな?

副会長が会長にみえてきたな。

なんでこの人が会長にならなかったんだろう。

「姫織ちゃん。
頼みたい仕事があるんだけど」

なんだろう?

「どんな仕事ですか?」

「資料室にある2箱段ボールを持ってきてもらいたいの。
やっぱり重いし男子に頼んだ方がいいと思ったんだけど、ほら男子全員力仕事の方に行っちゃってるじゃない?」

あぁそれで唯一女子の中で力がありそうな私に声をかけたのね。

「大丈夫ですよ。
じゃあ行ってきます。」

生徒会室をでて資料室に向かった。
< 9 / 101 >

この作品をシェア

pagetop