傷ついてもいい
「じゃあね、おやすみなさい」

エレベーター前で別れようとすると、斎藤は、部屋まで送る、とついてきた。

「部屋までって、50mだよ?」

佳奈はクスクス笑う。


結局、佳奈の部屋でお茶を飲むことになった。


二人で、くだらない話をしていると佳奈の携帯が鳴った。

「あ、妹からだ。ごめん、ちょっといい?」

「どーぞ、どーぞ」

少し酔った斎藤は、上機嫌で言った。

「もしもし?」

『あ、お姉ちゃん?ねえ、秋くらいなら休み取れる?』

「は?なに、急に」

『私、結婚するからあ』

「えっ?!」

佳奈は、驚いて電話を落としそうになった。

斎藤も驚いて佳奈を見た。


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