傷ついてもいい
秘密
「え?同棲?!」

麻衣子は、少しぽっちゃり目の身体をこちらに思い切り向けた。
前から思っていたが、麻衣子は結構巨乳だ。

「ばか!声が大きい!」

しぃっ!と麻衣子の口を抑える。

「だから、ただ一緒に住んでるっていうか居候させてるだけ」

佳奈は、必死になって説明した。

「けど、なんで佳奈なの?」

麻衣子は、少し落ち着いて聞いてきた。

「そりゃ学生よりは、マシな部屋に住んでるからじゃないの?」

「けどさあ!ほんとに何もないの?」

「ない!なんもない!天地天命に誓ってない!」

「ふうん…」

麻衣子は、半分くらい納得したようだった。


「変な関係だね」

「まあね」

ふう、とため息をついて佳奈はカップのコーヒーを飲んだ。


< 14 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop