傷ついてもいい
「二人で住んでた頃さあ」

「うん」

「俺達、両想いだったよね?」

直己は、佳奈を抱きしめる手に少し力を込めた。

「うん…」

佳奈は、小さく呟く。

直己は、佳奈の肩に顔を埋めてきた。

「抱いても、いい?」

耳元で言われて、佳奈は、身体中が熱くなる。


抱いて欲しい…

佳奈は、小さく頷いた。


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