傷ついてもいい
「ね、シャワー…」

佳奈は懇願するように言った。

「ダメ、待てない」

斎藤は、そのまま佳奈のカットソーに手を入れてくる。

「ね、電気だけは消させて」

「わかった」


斎藤は立ち上がり電気を消してくれた。


暗闇の中で、また斎藤が近づいて来た時、佳奈は、それが直己に見えてしまった…


目を閉じると、直己は、そのまま佳奈に体重をかけてきた。

…直己…

いけないことだとわかっている。

けれど佳奈は、目を閉じて直己とセックスをした。

「はぁ…はぁ…」

斎藤の息づかいがきこえるけれど、佳奈の意識は、遠いところにいた。

…直己…好きだよ…



斎藤は、佳奈に強く何度も腰を打ち付け、そして欲望を吐き出した。





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