もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~


「私は“リン”じゃない。だから、帰してよ」



「あぁーそれはねぇ。」



横目でジュンをチラチラと見ながら、不気味な笑みを浮かべるミキヤは言葉を続ける。



「ジュンちゃんは、リンちゃんって名前じゃないけど、人違いではないんだよね」



「はぁ?言ってる意味わかんないけど!!ちゃんと説明してよ」



思い切りミキヤを睨み付けた私に、


「ジュンちゃんは、見かけによらず怖いんだね」


なんて、喧嘩を売ってくるミキヤ。



悪かったね!!童顔で!!



「ごちゃごちゃ言ってねぇで行くぞ」



「そうだった!!あんまり抜けてると怒られるな」



ジュンの一言に、ミキヤはくるっと私に背中を向けて走りだした。

< 86 / 342 >

この作品をシェア

pagetop