もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
「ジュン!!」
出来るだけ大きな声で叫んだ。
もう、ジュンの背中は見えないけど……
声は届くかもしれないし。
なんて、考えは甘かった。
数分待っても、耳につくのは波の音と、少し騒ついた人の声。
ジュンの声は返ってこないし、私の目の前にジュンが現われることもなかった。
本当にヤバい。
1人の夜は嫌なのに……
しかも、こんなに暗い場所で。
私はジュンが歩いていった方向に向かって走りだした。
お願いだから、1人にしないで。