ゲーム
「代夏ちゃん。何してんの?帰ろう」

声をかけると顔を上げてこっちを見た。

「あ、爽透くん。部活終わったの?」

「代夏ちゃんは何してたの?部活は?」

「うちは自由参加だから」
「そう。帰らないの?」

「もう少し。これがかけたら帰ろうって」

代夏の机にはテントウムシの絵が書いてあった。

3匹のテントウムシが戯れる絵。

写実的だが、温かみがある。

もう一枚は蟻の絵だ。蟻が獲物の蜘蛛を巣に運ぶ途中の絵。

蟻なのにひどく躍動感みたいなものを感じて目がはなせない。

「これ全部、代夏ちゃんか?」

「うん」

「凄い…、色鉛筆でここまで描けるなんてさ」
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