バスボムに、愛を込めて
14.幼なじみの挑発


「――もちろんお試しいただけます。つけた瞬間にサラッとした質感になるので、これからの季節にぴったりですよ」

「紫外線に対する効果は?」

「SPF50、PA++です。もちろん白浮きもしませんし、自信を持ってお勧めいたします」

「……担当者の方とお話しできます?」

「はい! どうぞこちらへ」


展示会が始まると、すぐに好感触を得られるバイヤーさんに次々出会えて、あたしは商品をPRするブースと商談ブースを行ったり来たりしていた。

商談ブースのテーブルは常に埋まっていて、順番待ちの人が居るくらいだ。

だからって、すべての人がうちの商品を仕入れてくれるってわけではないだろうけど、このイベントがメーカーにとって大きなチャンスっていうのは身をもってわかった。

直接あたしの仕事に関係はないことかもしれないけれど、今日のことはきっといい経験になるだろうな。
そう思いながら、接客を続けていた時だった。

トントン、と肩を叩かれて、あたしは後ろを振り返る。


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