かわいい年下くん





「いつも俺のこと子ども扱いするし。ほら、今日の帰りだって」



そんなふうに思われてたなんて…知らなかった。



わたしはただ、春くんがかわいいなあって思ってただけで。


確かに弟みたいとは思ってたけど、それもかわいいと思うが故というか。



だから子ども扱いした覚えはないのにな、なんて思っていると。


春くんの手がいきなりわたしの頬にソッと触れた。



「…センパイ、」


「は、はい…」



春くんがわたしの上に乗って顔の両傍に手をついていたものだから、もともとお互いの顔の距離は近かったのに。


前のめりになった春くんのせいで、さらに縮まる距離。



もはや焦点が合わないくらいだ。



「は、春くん…?」



なんて、今まで経験したことのない接近戦に、わたしは目を泳がせるしかない。



そんなわたしにはお構いなしに、お互いの鼻がくっつきそうになるまで距離を縮めた春くんは。



「…好きです」



そう言って。


その瞬間、口に柔らかいものが当たり、チュッという音を立てて、またその感覚がなくなった。





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