大好きな君へ
「かーなみちゃん!」


「倉田くん!?」


どうやら私に用があったみたいだ。


「僕の名前覚えててくれたんだー!」


嬉しそうにいう倉田くんは子供みたいだ。


「で、どうしたの?」



「あのね、実は」


恥ずかしそうに切りだす倉田くん。


「放課後、デートしない?」



え、私の聞き間違い?

今、デートって言った?


「で、デート?」


女子達の目線がこちらを向いているのがよくわかる。

< 24 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop