情熱効果あり
哲志先輩はチーズフライがかなり気に入ったようで、いくつも食べていた。


「哲志くんは結構飲めるのかい?」


「そうですね。酒は好きです」


「今度、麻衣と一緒に泊まりに来たらいいわ。そしたら、夜ものんびり飲めるしね。うちは貰い物も多くて、なかなか減らないから一緒に飲んでくれると助かるわ」


お姉ちゃんの言うことに賛同するお兄さんは微笑んで頷く。


「ちょっと!一緒にって…」


私たちは一緒に泊まるほどの仲ではない。   

「あら?なにも麻衣と一緒に寝ろなんて言ってないわよ。哲志さんは蓮と一緒に寝てくれたらいいわ。蓮も喜ぶだろうし。でも、2人が一緒の部屋がいいなら、奥の客室でもいいわよ。フフッ」


「俺、子供と一緒に寝たことないから、潰しそうで怖いし、麻衣と一緒のほうが…」


「あら?まあ!」


お姉ちゃんが哲志先輩の言葉に勘違いしたようで、目を輝かせる。
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