蘭子様の素敵な部活動。

「だから蓮見、協力してよね!」

「…何それ……面倒くせ」


蘭子は日本に帰国して、薫の通う高校に春から転入することになっている。

薫の通う学校は令嬢や御曹子などが通う、全寮制の超お金持ち学校。

蘭子や薫も財ある家に産まれた人間の一人だった。

春休みの間、だいたいは実家に帰る生徒が多いが薫もそうだ。


「私もう決めたの!絶対乗っ取ってやるんだから!!」


蘭子は薫のベッドの上で両手を顎に添え、フフフと不適な笑みを浮かべた。

隣に腰かけてた薫はそんな蘭子を見て言った。


「……何か気持ち悪くなったな、蘭子」

「蓮見に言われたくないんだけど」


蘭子は薫をキッと一瞬睨んだ。


薫の部屋はとにかく何もない、そんな印象だ。

何もないというか、無駄なものが無いのだ。

広いダブルのベッドとソファーにテーブル、隣には小さな書斎のような部屋とシャワールームそれにトイレが備え付けられている。

ニューヨークの自宅の蘭子の部屋も形や作りは流石に違うが、まぁこのようなのが一般的な自室であった。

「薫パパまだ帰って来ないの?」

「…あぁ、蘭子のために最近寮の部屋、色々やったし」

「流石だわ!蘭子仕様ってことでしょ?薫パパ素敵!最高~!」


蘭子は明日、学園の自分の寮に荷物を持って行く予定だ。

もちろん薫も手伝わされる事は決まっている。


「理事長様々ね♪」

「…良かったな」


薫の父は美蘭華学園の理事長だ。


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