あの人は俺たちの兄だった。
「そっか、ごめんな俺の考えが浅はかだった。でもこれだけは覚えておいて。
俺は君たちの味方だよ。学校でも、家でも何かあったら遠慮せずに相談においで。
ここに逃げておいで。俺がその時は守ってあげるから」
そういって臣さんはにこりと笑った
優しい笑顔
この笑顔を見れば俺はここにいていいんだと思わせてくれる
俺の大好きな笑顔
「有難う、臣さん。臣さんは俺たちの兄さんだよ」
そういって俺も笑えば臣さんは髪をくしゃくしゃと撫でてくれた
「あぁ、俺にとっても二人は弟だよ」
俺は臣さんが人間として大好きだ