禁断の恋~先生×生徒~
「イッターイ」
「大丈夫?結衣ちゃん」
「大丈夫か?佐山」
「はい…」


結衣は頭を擦りながら襷先生達のところに来た。


「それより襷先生。何を頼んだんですか?」
「あぁ、これだよ」


夕焼けをバックに男女が手を繋いで歩いている本。

「綺麗…。『もう一度、君に会えたら…』ですか」

「恋愛ものだ。読んでみるか?」
「はい」


答えたと同時に少し吹き出ししまった。

「何が面白いんだ?」
「先生が恋愛ものを読むことが意外過ぎて…」
「なんだ。そんなことか」




結衣がその本をぱらぱらと見ていると

「先に読みたかったら読んでもいいぞ」
「先生が読みたかったんですよね?私、この本が気になったんで、これを先に読もうと思うんで先生が先に読んで下さい」
「そうか…。で、佐山が気になった本ってなんだ?」
「えっ?えーと…」

襷先生の顔が近くてどの本を気になったのか分からなくなっていた。

「あ、これです…」
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