プロフィール

雨宮れん
【会員番号】85053
女性向けの恋愛物&ファンタジーをつらつらと書いています。

既刊
銀棺の一角獣
雇われ聖女の転職事情全3巻
花仙恋舞
婚約破棄されたので王宮の裏ボス目指します!全2巻
独占欲強めの王太子殿下に、手懐けられました わたし、偽花嫁だったはずですが!
転生王女のまったりのんびり!? 異世界レシピ 3巻刊行予定
お見合いのち、溺愛~副社長は花嫁を逃がさない~

作品一覧

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「お別れをしたいと思ってまいりましたの――今までの私に」――周囲から悪女と噂されながらも、第二王子の婚約者として誠実に務めてきた侯爵令嬢のアウレリア。 しかしある日、乗っていた馬車が転落し、世間では亡き者とされてしまう。 この一件に婚約者や異母妹が関わっていることを知ったアウレリアは、あらゆる策を講じて彼らを破滅へと追い詰めていき…。 「悪女?今の私にとって最大の誉め言葉ですわ!」疎まれた令嬢が悪女として舞い戻る、華麗なる大逆転劇が幕を開ける!
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公開リスト一覧

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レビュー一覧

★★★★★
2012/09/20 20:21
ネタバレ
絡み合う人間模様

「おめでとう! あなたは暗黒の王に選ばれました」
化け物から助けてくれた女の発した言葉から、勇介の日常は大きく変わっていく。

助けてくれたエルミの思惑は? 
彼の護衛のためにやってきたデイトリアの抱える謎。
そして、百年前にあらわれたという男の真実とは。

魔物に対峙するために国境を越えて人間が一体となった時、あかされる勇介の決意。

傷を抱え、満たされぬ想いに身を焦がし、腹をさぐり合い、時には手を結び――複雑に絡み合う登場人物たちが互いにまみえた時――思いがけない結末を迎えることになります。

読み込みのタイミングが煩わしく感じるほどに夢中になって読みました。

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★★★★★
2012/09/11 21:09
ネタバレ
闇の中、疾走の先に

血を得るためには、身体を重ねなければならない主人公。長い年月孤独のみを友とした彼の前に仲間がいるかもしれないという希望がやってきます。
彼に敵対すると思われた他の登場人物たちにも事情があり。次々に明らかになる真実に、その事情が絡まり合い、物語の世界に引き込まれていきます。
主人公のもとめる愛は望んだ形ではむくわれません。

必ずしもすっきりとしたハッピーエンドというわけではないかもしれません。けれど、確かに物語の世界で彼らは生きているのだと思います。

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★★★★★
2012/09/03 17:51
ネタバレ
流れる静かで優しい時間

大学に馴染めなくて、一人で過ごしている莢。そんな彼女の前に現れた航は未来からやってきた莢の息子。
理由は違えど、互いに孤独を抱えている二人の間に流れる穏やかな時間。その時間もまた大切ではあるのだけれど、将来不幸になるから、と航に止められていたのに、莢は将来の夫、航の父と言われた三島と少しずつ親しくなってしまいます。
クリスマスの日、一人になることを恐れず三島に「彼女のところに行ってあげて」と言った莢は強くなったのだと思います。
作中、印象的に使われているのが、プリクラです。撮ったきっかけはほんのささいなことなのですが、莢はそれを大切に、航が教えてくれた未来を繰り返さないように違う道を歩いていけるのではないかな、と思います。未来に出会う運命の人は航の父である人とは違う人かもしれませんが。爽やかな読後感です。

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★★★★★
2012/09/02 13:52
ネタバレ
おいしいお酒と素敵な物語を

一本目は、だまされた男性の復讐話と見せかけて大きなどんでん返し。すっかり騙されてしまいました。
二本目は挫折を味わった青年の再生につながる爽やかな物語。
テイストの違う二作ですが、同一世界の物語としてすんなり入り込むことができます。

どちらにも表れる、タイトルでもある謎のバー。狙ったように現れる三人の女性(スタッフ)たち。
そしてバーテンダー。

二つの物語を通して、このバーが重要な役割を果たすにも関わらず、真の姿にはたどりつかないのがもどかしかったですが、謎は謎のままにしておく方がいいのかもしれません。

彼らが関わることによって、どこまで物語世界が広がるのか見てみたい気がします。

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★★★★★
2011/12/31 17:55
ネタバレ
あまりにも不器用な

幼い頃、公園で怪我をしてしまった主人公。彼女に怪我をさせてしまった蓮は償うかの様にひたすらに彼女につくす。
時が流れて、お互い別々の生活を送る様になっても、詩絵里に呼び出されればすぐにかけつけてくる蓮。
気持ちがないのなら、蓮を解放してあげなければと悩んでも、なかなかうまくいかなくて。
作中、ときどき描写される金魚の色が目に鮮やかで、それが逆に切なさをかきたてる。
けして楽な恋愛ではないけれど、読み終えた時にはほっと一息つけるような不思議な安心感に包まれます。

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