終始謎がちりばめられた物語で、深いなぁ、自分にはこの発想力は皆無だなぁとつくづく思いました。
読了後も不思議な気分があとを引いて、登場人物たちの行動や言動をもう一度読み返したくなります。

『薬』で記憶を『書き換えられた』主人公の優花（彩智）は、幸せなのか、不幸なのか…。
うーん、相変わらず深いテーマです。

出す答えは、十人いればみんな違うでしょう。
でもきっと優花にはこれが正解だったんだと思います。
自分の過去と現在と未来を見つめながら成長し、一つの答えを出した優花を抱きしめてあげたくなるお話しです。
ぜひご一読を。

ラブコメらしくテンポのいい会話が魅力的なこちらの作品。

ナオくんの男の純情をたっぷり見せつけてもらったり、複雑な事情を抱えながらも力強く前に進もうとするシノちゃんに勇気をもらったり。
ドキドキ、ハラハラ、すれ違いの連続に、ときにじれじれしながら、じっくりたっぷり、ふたりの恋を堪能させていただきました。
家族や周りの人との繋がりも、ふたりの恋のいいアクセントになっています。

カラスが繋いだ恋の結末をぜひご堪能してみてください！
最後はほっこり幸せな気分になれること間違いなしです！

同じマンションの住人から告白をされた主人公の芽久美。
しかし彼女は、クリスマスなんて大嫌い。
クリスマスを一緒に過ごす相手がほしいだけでしょ、と斜に構え、彼に全く取り合いません。

それでもめげない彼は、本当に可愛らしい。
芽久美もまた、ポリシーを貫き通したいながらも、そんな彼に少しずつ心を動かされていく様子が可愛く、もー早く素直になっちゃえよ！と思いながらページをめくりました。

彼の、まさかの津軽弁には、怒っているはずなのに思わず胸がきゅんとなります。
意地っぱりな芽久美が、長年のクリスマスの願いを取り下げる日はいつかなぁ…。

頑張れ、高橋ミツオくん！
（ここはあえて）

翌日のラーメンが楽しみです。

ああ、もう、店長可愛い。

可愛い、可愛い。

１人で厨房にこもり、せっせと酸っぱいクリスマスケーキを作っているところなんか、想像しただけでキュンときちゃいます。


こちらの作品は、クリスマスに閑古鳥が鳴くお寿司屋さんが舞台のお話。

主人公に何やら気がある店長と、言われて気づいた主人公の、ほのぼのとしていて、これから先のことを想像せずにはいられなくなるような掛け合いがとても楽しく、微笑ましく思いながら読んでいました。

店長の誕生日の大晦日は、クリスマスと打って変わって、猫の手も借りたいくらいの忙しさ。

さて、その日の２人はどうなっているかな。

一緒に年が越せるといいな。うふふ。