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瞬き
ふたりの静かで純粋な想いに、わたしは憧れた。

瞬きすら惜しむくらいにキラキラ輝くそれを、春が来る度に思い出す。



──おい、誰にも言うなよ。秘密だからな。


「自惚れかもしれないけど、奏くんも私のことすきだったと思うの」



桜が舞う春の、小さな告白。

あの日瞼の裏で描いたふたりの姿を、忘れられないまま。姉に言えない秘密を、今もわたしは抱えている。


――――――――――――


それは一瞬の。それは永遠の。

キラキラ輝くやわらかい光は、たしかにこの瞳が映し出したものだった。

切なくも前に歩み出す希望を秘めた、あたたかい春のお話を、あなたもぜひ。


──「わたしだけは二人の想いを忘れないよ」
春川 メル
14/04/18 21:15

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