大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

博之side

「博さん、ここの床張っていいんですかね?

設備屋の確認が取れなくて困ってるんですけど」

そう言って困惑の表情をした祐司。


一階の床を張るにあたって、風呂場や、キッチンの配管の事で困っている。

「ちょっと待ってろ、設備屋に連絡してみるから」

そう言って、携帯を取り出し、電話をかける。

向こうはすぐに出てくれて、今後の対応を話し合い、電話を切った。



「・・・どうでした?」

不安そうな表情でオレを見た。

オレはニッと笑って祐司の肩を叩いた。


「祐司、お前、どこに電話かけてたんだ?」

「…エ?設備屋に決まってんじゃないですか?」

「バカ、番号、間違えてんじゃないのか?一回もかかって来てないって言ってたぞ」

オレの言葉に、祐司は慌てて携帯を確認。

自分の持っていた名刺と見比べ、苦笑いした。


「…最後の番号間違えてました」

そう言って頭を下げた。

オレはハハッと笑って、さっきの事を伝えた。


「今後は気をつけろ・・・で、設備屋なんだけどな、

床、全部張っちまっていいってさ…物が入って、潜ってするからって」

「分かりました、じゃあ、床張りますね」
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