変わりゆく華たち 第一幕 散ル華

歯車





陽は落ち、暗くなった京の町。


昼間は賑わっていたこの場所も随分静かになった。



さて、今晩はどこで過ごすか…



この町に来て三日は経つが住まいなんかあるわけもなく、いろんな場所を転々としている。


転々としていると言っても宿に泊まるのは勿体ないから野宿をしている。


基本的には頑丈そうな木を探し、その木の上で寝るということを繰り返している。



「今日は何処で眠ろうか…」



本当はそうしたい所だが、その前にやることができた。


それを片付けてなくては寝られない。



「――さっさと出て来いよ。いつまで付いて歩くつもりだ」



刀に手をかけながら後ろを付いて歩いてきている奴らに目を向けた。




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