私の母は、誰から見ても平凡な主婦だった。
それなのに、あの日、幼い私を連れ母が会いにいったあの青年(ひと)は、
驚くほど綺麗な男だった。
幼かった私ですら、一瞬、息が出来なくなるほど。

彼は、にっこり笑って私に目隠しをする。
少しひんやりとした長い指の隙間からそっと覗くと・・・
不釣合いすぎるほど平凡な女である母を、彼は優しくハグしてた・・・
あの青年は母にとって、とても特別な人だったらしい。




あの時から随分と月日が流れた。
私は社会人になり、恋愛のなんたるがわかる歳になった。
そんなある日、会社のお局課長の不興を買った私は、今までの仕事と一切関係のない「掃き溜め部門」に左遷されれてしまったのだ!!

そこで私が出会ったのは、「掃き溜め部門」には不釣合いなほど綺麗なルックスをした、ちょっと生意気だけど憎めない年下の男、柿坂 海里(かきさか かいり)だった。





あれ・・・?
この子の顔・・・
誰かに似てる気がする・・・!?



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