ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
*才能を秘める幽霊部員
2年生が修学旅行から帰ってきてすぐに学校は夏休みに入った。





俺、風原穂陽の所属するダンス部は夏休みの間、秋にある学園祭で披露する踊りを練習しなければならない。





週5の頻度で学校に出向いてると普通の日常と変わらない気がする。


これも全て大好きなダンスのためだから我慢できる。





灼熱の太陽の下、汗を流しながら歩いていると。





郁「すーいーひーくん!おっはよう!」




「郁翔、おはよう」




郁「今日も踊り明かしましょうかね~」




「今日は昼までだよ」




郁「嘘だろ」




「本当に踊るのが好きだな、郁翔」




郁「俺にはもうダンスしかないんだ!!」




「その必死な感じがちょっと空しいよね」





飽きるほど潜り抜けてきた校門を抜け、



郁翔と並んでグランドを横切る。





サッカー部も朝から練習のようで、ボールを使ったアップをしていた。





その中に中学からの後輩のハルの姿があって、子の成長を見守る親の気持ちになる。


大きくなったし相変わらずかわい...大人っぽくなったなぁー





あ、ちなみに架月、サッカー部のマネージャー
なったみたい。


休みに入ってから架月の姿を見掛けるようになった。





っていっても真面目にやってる訳もなく、歌うたったり練習妨害したり靴飛ばしたり(え?)して楽しんでる。


あ、今の全部日陰での出来事です。





日焼けをする気は全くないらしい。女子ならまあ当然か。





郁「架月元気だな~ちょっと寄り道するか」




「架月に抱きつく気だろ。前も引っ掛かったぞそれ」




郁「ちぇ...へぇーへぇー早く体育館行きましょ」







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