捕らわれる 〈課長と私〉 1
中堅商社勤務の、極々、平凡なOL、

私、伊原 莉菜は、

いつものように残業をしていた。


残務のパソコンのプリントアウトを終え、
パソコンの電源を消した。


時計を見ると、9時を過ぎた所だった。


「っふう。
今日も遅くなっちゃた。
早く帰ろ。」


さあ、帰ろうと、周りを見渡すと、
仲田課長が、1人、残って仕事をしていた。


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