吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
♢1Magic wand♢



-この世界に魔法がない時代から伝わっている伝承-



神様が創造した世界には、たわいない会話をしながら働いている人々が暮らしていました。



決して生活は豊かとは言えなかったですが、
みんなで助けあっていた日々はとても
幸せだったといいます。



しかし...ある日を境に人々の生活は一変。
吸血鬼という名の種族が現れたからです。



吸血鬼は人間の死体から生まれたとされてますが、果たしてそれが真実なのか?定かではありません。




一つだけ言えることは、吸血鬼は人々の血を欲し力を求めた種族で、毎日のように人間の血を吸い続けたのだと。




その結果、何百、何千人もが犠牲となり...
吸血鬼に恐怖し怯えるながら生活することに。




やがて、生活に耐えきれなくなった一人の男性が立ち上がり吸血鬼討伐を始めます。




彼は吸血鬼を恨み、復讐を糧に戦いました。
吸血鬼は人間とは桁外れの戦闘力を持っていたのですが、彼が負けることは一度もありませんでした。




その勇ましく頼りがいのある姿を見て心動かされた人々も、次第に吸血鬼討伐に参加するようになります。




最初はありとあらゆる素材を錬成し、吸血鬼に対抗出来る武器を大量に生産。

鉄・木・金...この3つは吸血鬼に効果がありませんでした。なぜなら、吸血鬼の再生能力ですぐに回復されてしまったから。

唯一、銀製の武器だけが吸血鬼を傷付けてダメージを与えることが出来たのです。




人間は知恵を使い吸血鬼に対抗していくことで、次第に吸血鬼よりも力をつけていきます。
対して吸血鬼は身体能力は優れていたものの、知恵がなくどんどん劣勢になる一方...




人間と吸血鬼の戦いは永きにも渡って行われました。
勝利したのはやはり人間側。
負けた生き残りの吸血鬼達は魔界に身を隠すことで人間から逃れます。





数万といた吸血鬼の大半は死に絶え、
人々達はまた幸せな日々を手にしました。






__再び因果の歯車が廻りだす...
これは吸血鬼と人間が織り成す物語__






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