【完】キミと生きた証

「ちーちゃんの選んだ人だもん、きっと優しくて、さわやかで・・・」


真由ちゃん先生がペンを回しながらうっとりと想像を膨らませていたとき。



がらがらッ！！！


保健室のドアが勢いよく開いて、ドアはバシンと音を立てて止まった。



「・・・ちぃ大丈夫か！？」


風に乱れた金髪。


靴脱いで、靴下のまま、走ってきたんだと思う。


「瞬、ごめん！待ちぼうけ」「んなことより、具合は！？」


「大丈夫。もうよくなったの。ごめんね」



そんなに心配すると思わなかった。



「そ・・よかった。つーかこの部屋・・暑いな」


真由ちゃん先生が目をぱちぱちさせてる。



「あ、真由ちゃん先生、この人が瞬だよ。」



「・・・どーも。」


瞬が頭を下げると、真由ちゃん先生も会釈して返した。



「・・・ちーちゃん・・・先生にはあの子、ヤンキーにみえるんだけど。」


「ふふ。ねぇ？」



本当にヤンキーとつきあってるの？大丈夫なの？って、真由ちゃん先生が耳打ちしてきた。



「すっごく優しくて、すごく誠実な人だから。大丈夫だよ。ありがと真由ちゃん先生。」