【完】キミと生きた証
「うまそう。」


「おいしいといいな。」



あたしは味見できないけど、お母さんはおいしいって言ってたから、大丈夫だよね?


「ちとせが作ったのか?」


「うん、でも結構お母さんに頼っちゃった。」


「ありがと・・・すげぇ嬉しい・・・!」


「・・・んむっ」




瞬に抱きしめられてる・・・・!



どくんどくん。



瞬の胸から大きな鼓動が聞こえる。



・・・どきどきしてくれてる。




きっとあたしの心臓も同じくらい速い・・。



瞬の背中に恐る恐る手を伸ばして、



あたしもぎゅっと抱きしめた。




「・・・瞬、大好き。」




思わずこぼれた言葉。


すぐに返ってきた。



「俺も。・・・大好きだ。」





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