コンコン


二階にある[火野]と書かれたドアを軽快にノックする


ガチャリと音がして扉が開くと、中からはダルそうにパーカーに手を突っ込んだ火野ライが出て来た



「制服が届きました。明日の入学式には着れるように説明をしたいので一階におりて来て下さい」

「分かった」


私が素直についてきた彼とともに一階へ行くと、他の3人はすでに揃っているようだった


「まず制服を渡さなくちゃですね」

「俺のはどれだー?」


テーブルに積み重なった4つの袋

それらを漁った咲夜は、そのうちの一つを手にとった


「お、あった!」

「名前が袋に書いてあります、とってください」


各々はそれぞれの名前が書かれた袋を手にとって、心なしか嬉しそうに袋を開ける


取り出した制服を見て、咲夜はあることに気がついたようだった


「なあ、景、なんで俺のネクタイは赤なのにライや結斗は青なんだよ?」


彼が持ち上げたネクタイは綺麗な紅色


それとは対照的に、ライや結斗のネクタイは綺麗な青色だった


「学科で色が違うんです。妖術科の布川くんと爽馬くんは紅ですね」


私は2人のネクタイを指差して説明する


「はーなるほど」


唸る咲夜に続き、結斗も自分のネクタイを見て頷いた


「へぇ、僕は魔術科だから青なんだね。景ちゃんは何科?」


「え、寮母も科に所属してんの?」


ライは顔を上げて、意外そうに私を見る

その質問に私は笑って答えた