舞の遺体は運ばれて、隣の部屋にあった。

叶亜が食い入るように遺体をみている。

正直、遺体をみるのは怖い。

だが、みなければ葵の無実を証明できないかもしれない。

詩音はおそるおそる遺体をみた。

その瞬間、涙があふれる。

「……舞」

舞はいつもの生きている頃と変わらない、優しい舞のままだった。

呼びかければ、「なに?」って言って起きてしまいそうな、そんなに損傷のない綺麗な遺体。

「……阿部さん。遺体の状況を詳しく話してください」

叶亜が詩音をいちべつして、部屋に入ってきた阿部に説明を促した。


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