ハッピーアワーは恋する時間
俺がいるから泣いていい
そして話を聞いた亜幸さんは・・・ただ今おなかをかかえて、思いっきりゲラゲラ笑っているところだ。

「ちょっと亜幸さんっ!そんなに笑わなくてもいいでしょ!あの、忘れたくても忘れられない悪夢のような出来事は、私の人生最大の汚点なんだから」
「わり・・・。だがなー、その女が式場に乗り込んできたおかげで、おまえは即離婚できたんだ。もしそのまま知らずに結婚生活送ってみろ。そっちの方がショックが大きいと、俺は思うが」
「うん。まぁ・・・」

確かに。
もし、あのときあの女が式場に乗り込んでこなければ、私は“事情”を知らずに、“幸せ”な結婚生活を送っていたかもしれない。
それに、博文さんと一緒に暮らし始めていれば、事情がバレるのは時間の問題・・・だったはず。

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