EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】


†††


 居間での話が終った後、小鳥は直ぐさま白魔に呼ばれた。

僕の部屋へおいで、と言われて断る理由などない。

黒と紫で統一されたどこと無く妖しい雰囲気の部屋に入る。


「さ、掛けて」

上機嫌の白魔に一人掛けの椅子を勧められ、小鳥は行儀良く座った。

「あの、白魔さん。何かお話が…?」

「うん。大事な話」

テーブルを挟んで小鳥の向かい側の椅子に腰掛ける白魔。

彼は相変わらずニコニコしながら話を始めた。

「君はフィアンセとして僕を選んでくれたね」

「はい。もしかしてご迷惑、でしたか…?」

「とんでもない!さっきも言ったじゃないか。僕は嬉しいんだよ」

椅子にもたれ足を組む。

そして白魔は躊躇いなく本題を告げた。

「そこで提案なんだけれど…結婚、しちゃおうか」

「……え?」


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