女子高生の私と不機嫌な若頭

涼介のキモチ



「ったく、泣くな。クリーニングに出せば済むことだ」


そう言って、私の涙を拭いてくれる
その手が……暖かい。


『ごめんなさい……せっかく、連れてきてくれたのに台無しだね』


自分の鈍臭さにウンザリしちゃう


「……乾かさないと風邪ひくな」


そう言って砂浜へ上がる
私の手は涼介さんの手と繋がれている

それが、とても恥ずかしくて
まともに顔を見れない


涼介さんに連れられて歩いていく
たどり着いたのは……ラブホテル
< 118 / 314 >

この作品をシェア

pagetop