Believe*Future


私はホッとした。
教室まであんな歩き方されたら、凄く目立つから嫌だった。


朝から来ないのは本当だろう。
彼らがホームルームに参加した所を私は見た事がない。
初日は出てたけど、それは当たり前だからなぁ。



教室に着き、席が変わって前の方になって陽翔の隣になった。



陽「葵依、今日行くよな?」


「うーん、考え中。」


陽「行くって返事したんだけど。」


「え?それは?」


陽「だから、決定事項だから。」



なんで、私の周りの人は私に選ぶ権利を与えてくれないのだろう…。




ガラガラッ



扉の開いた方を見たら、透がいた。


透が1人で来るなんて珍しいなぁって思った。
透は普通に自分の席に座り、うつ伏した。


ホームルームが始まる前に来るなんて本当に珍しいなぁ。

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