こじらせ女子の恋愛事情

バカにするのも大概にしてください

「お疲れ様でしたー」

仕事を終わらせると、会社を後にした。

昼休みにできなかった書き下ろしの話を考えるために、いつものハワイアンカフェへと寄りますかな。

そう思っていたら、
「浜崎さん」

名前を呼ばれたので振り向くと、
「ゲッ!」

思わず本音が出てしまった。

そこにいたのは、松坂くんだった。

「少しだけお時間いただけますか?」

そう聞いてきた松坂くんに、
「あなたの見栄っ張りと仕返しにつきあいたくないって、私は言ったわよ」

私は答えた。

「わかってます。

でも、俺の彼女役を演じて欲しいんです」

「どうして私ばっかりにこだわるの?」

私は松坂くんよりも年上なのに、私に彼女役を頼みたがる彼の気持ちが全くわからない。
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