かわいいあなたにマフラーを
「楽しかったねっ
付き合ってくれてありがとう!」

「ああ」

律君の家を出て、隣の秋穂の家の前。
二人、笑顔で向き合っていたその時だった。

「あ、秋、穂……?」

「……ま、真冬君、また、明日ねっ」

赤い顔でにこりと笑って、秋穂は恥ずかしいのか慌てて自分の家に入って行った。

初めて、秋穂の方からキス、された……。

俺は熱くなった頬を抑えながら、暫く動けなかった。

「見~ちゃった!」

声にびくりと振り向く。
まさか、春樹君?!

と、思ったけどそこにいたのは瀬田と立花だった。

「ラブラブですね、先輩」

やっぱりニヤニヤと笑う瀬田と、きょとんとした立花。

俺は赤い顔を抑えながら、途中まで二人と一緒に帰った。
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