ドラマ好きの何が悪い
11章 ドラマ好き探偵をきどる
次の日、とりあえず家の近くの救急病院で診てもらい痛み止めと湿布を処方してもらった。

日にち薬とはよく言うもので、日に日に痛みも動きも回復していった。

3日ほど会社を休んだけど、4日目からは短時間勤務で出勤させてもらうにまでになった。

まだまだ体は若いのかしらね?

まー、若ければぎっくり腰なんて簡単にはならないだろうけど。

それにしても、あの日は色々あった。

今頃モテ期到来?

最近、男性に女性としてちゃんと見てもらえてることがなかったから、新鮮だったしかなり刺激的だった。

シュンキのあの冷たくて細い指の感覚はまだ背中に残っている。

カイトは・・・。

相当酔っ払ってたんだろうね。

翌日は、普段通りすぎて拍子抜け。

もやもやさせるなっての。ほんと、そんなだから彼女とも続かないのよ。

ハルカも翌日は二日酔いで、ゆっくり話すこともできずだった。

二人がどれだけ前日のことを覚えてるかは不明だ。

シュンキは、相変わらず冷静沈着だった。

前日の夜は電話しに出たまま、しばらく帰らなかったみたいで、どこにいて何をいていたのかはカイトにもわからないらしい。

シュンキって、結構つかみ所がない。

それだけに魅力的でもあるんだけど。

「その後、大丈夫ですか?腰。」

三輪カナトが突然尋ねてきた。

「ああ、うん。まあね。」

「ぎっくり腰なんて、日常生活ではなかなかならないですよね。」

「そうね。」

「何しててなったんですか?」

そんなこと、君に言う必要ある?

少しイライラする。

またこういう話を年下連中がおもしろおかしく酒の肴にするんだろう。













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