居場所をください。

レコ大は……

「ねー、長曽我部さん。」


「なに？」


「私、もう仕事納めでいいの？」


今日は12月29日。

仕事が終わった私は鍋が食べたくて

久しぶりに長曽我部さんちにお泊まりです。


「紅白も結局バラしだし、

レコ大も明日なのに連絡来ねーしな。

今年はもうないのかもなー。」


「レコ大は選ばれた人しか

連絡が来ないの？」


「いや、落選でも書面が届く。

FAXでな。」


「じゃあまだわからない？」


「まぁそうだけど

ただ決まったやつには連絡早いから

希望は薄いかもな。」


「私はまだつぼみのままか…。」


「まぁ新人賞はどうでもいいし。」


「どうでもいいの？」


「そりゃとれればいいけどさ。

大賞に比べて注目度も低いから。」


「そっかぁ。」


でもやっぱり……残念だよ。


「それより、1日はまた初詣いこう。」


「うん！二人で？」


「隼也も来るよ。」


「あれ、帰らないの？」


「あいつはバラエティもあるからな。

帰るほどの暇はないんじゃね？」


「そっかぁ、忙しいもんね。」


「そうだなぁ。

貴也がいなくなって、隼也の仕事が

一気に増えたからな。」


大変だなぁ…。