恋するサクラ
恭吾のいない日々
 そのまま一週間がたった。

 まだ恭吾さんから何も連絡がない。

 もう、店に行くのも、マンションに行くのも怖くてたまらない。

 時間が欲しいといわれたのに、しつこいと思われるのもヤダ。

 お願い、早く連絡ちょうだい恭吾さん。

 サクラサクラ

 そんな名前になること、私もずっと考えてる。

 イラストレーターの名前としてはありかもしれない。

 恭吾さんと別れるのはいやだ。

 どうしても嫌だ。

 こんなにも自分が恭吾さんのことが好きだったって、知らなかった。

 お互い運命を感じたあの日から、隣にいることが当たり前になっていた存在。
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