ツンデレ社長の甘い求愛
不穏な影が迫ってきています
「うわぁ、やばい! 美味しいです」

「本当ですか? よかったです。素材が良いのでしっかり生かせているか不安だったんですが、どうでしょうか?」

「バッチリです! バター風味が良い感じにアクセントになっていて、美味しさをアップさせていますよ」


社長とふたりでアフタータイムを過ごしてから早一ヵ月。

季節は六月。梅雨の時期を迎えていた。

フラワーチョコレートの限定フレーバー味の試作品が、何作か完成したという報告を受け、早速やってきた商品開発部。

「松島主任、そちらはどうですか?」

一緒に試食にきていた主任も、もごもごさせながらグーサインを出してきた。


限定フレーバー味はバター風味。

仮の名称は『冬のちょっぴり幸せになれるバター味』


北海道にある小さな牧場を経営する生産者が、地元にしか卸していない極上バターを使用した限定商品だけあって、試作品がどう仕上がるかドキドキだったけれど、第一弾でこれだけクオリティ高いとは、正直思っていなかった。
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