願いが叶ったその時…




私は夏風が用意してくれた服に着替え
外で待っていてくれた
光琉と一緒に一階のロビーに向かった。

エレベーターからおりると
まわりには黒服の人達がたくさんいた。
私を見て固まってる人もいれば
睨んでくる人達までいる。

歓迎されてるわけではなさそうだ。
どっちかっていえば
めんどくさいものをみる目だ。



光「組の人達ですよ…事務所は地下の方に
  あるんですけど、
  殆どの人はここで仕事兼見張りです。
  ちょっと待っててくださいね」



光琉はそう言って
少し離れたところにある
部屋には行っていった。
私は周りの視線に耐えながら光琉を待っていると
部屋からは光琉以外にも3人がでてきた。



「えっと、」


光「紹介しますね
  右から柾木さん、原田さん、筒宮さんです」



つり目の人が柾木さん、
スキンヘッドが原田さん、
この中で背が小さいのが筒宮さんか…
(3人共、170cmは越えている)



柾「今日は若から護衛を任されました。
  どこでも好きな所を言ってください」


「あの、行くって言っても1つだけなんです。
 すみません、他にも仕事があるのに
 つき合わせてしまって…」


柾「1つ?」


「はい、ショッピングモールです(ニコ」 



不思議がられながらも車に乗り、
ここから一番近いショッピングモールに向かった
車の中は静かで少し居心地が悪いけど…




柾「あの、1つよろしいですか?」


「はい、?」


柾「…貴方は、若の事をどう思いますか」


「…夏風の事、ですか…そうですね…
 強いて言うなら、犬ですよね」


柾・原・筒「え?」


光「ブフッ」



ちょっと、そこで笑うのはひどくない?
それも盛大に笑ったわね光琉…




 
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