願いが叶ったその時…
柾「えっと、犬、ですか?」
「似てません?特に凹んだ顔なんかそっくり」
柾・原・筒「(みたことねぇ)」
光琉が帰ったあとなんて
首に顔押し付けられて
やめてと言ったら目を潤ませてくるんだよね…
あれはおあづけをくらった子犬だわ…
光「そんな事を言われたのは初めてなんです」
「…へぇ」
いやいや、なんて反応していいか
わからなくない?
ていうか、今までどんな奴と付き合ってたわけ?
そんなヤバい女だったの?
うわ、考えてたら苛ついてきた
駄目だ駄目だ…
今は買い物に行くんだから…
筒「付きましたよ」
「大きいですね」
光「来たことないんですか?」
「…えぇまあ…」
あの時は、そんな事できる
環境じゃなかったし、
それを許してくれる相手でもなかった…
「さ、早く目的のものを買って
美味しいものでも食べましょう!」
私は始めてくるショッピングモールを
光琉に案内してもらいながら
目的地までゆっくりと回っていた。
光「あ、あそこですよ」
「きれいなお店ですね」