忘れられない男の子がいた。
近所に住む、グレーの瞳の男の子。
瞳が大きく色白な、天使のようなそのルックスに柔らかな歌声で、よく歌ってくれていたっけ。
そんな君が聖なる夜に
まさか再び現れるなんて。
それはきっと、過去に置いてきた初恋
サンタクロースに願ったもの
サンタクロースさん、
どうかあなたも幸せになって。
嬉しい気持ちを届けるサンタクロース。
今も昔も君はずっと
わたしのサンタクロースだったのかも
……しれない。
「待ちくたびれたよ、ひかりちゃん。
僕のこと、覚えてる?」
忘れられるはずのない君は再び
私の目の前に現れた。
サンタクロースは君だった。
恋をするのは、君が最初で最後なんだ。
2016年クリスマス中編(予定)
執筆開始
2016.11.12
2017.2.19
完結しました!