君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。
「やっぱり私、元の部屋に戻ろうか…?
こんなことになるとは思ってなかったから」

「いや…」

「だーめだよ神楽弥。
カナトは自分の部屋で神楽弥と暮らせることになって、内心舞い上がってるんだから」

え?

「ほら。
顔がニヤけてます」

「ニヤけてなどいない!」

口元を覆って、表情を隠している。

嫌、って訳ではないのかな?

まさか、カナトの部屋に案内されるなんて思ってもみなかった。

部屋の右奥にカナトのベットがあって、左奥に私のベットが置かれている。

一応離れた場所ではあるけど、同じ部屋で寝るなんて。
意識せずにはいられない!

ちゃんと眠れるかな?
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