溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
ドキドキの同棲生活
更衣室に行くと、百花がもう着替えを済ませていた。


「ちょっと澪!」


彼女は私の姿を見つけるなり、大きな声で呼ぶ。


「おはよ、昨日はごめんね」


後片付けをやらせてしまった。


「そんなこといいのよ。でもびっくりしたー」


彼女の言葉に曖昧にうなずく。
詳しくは話せないからだ。


「あんな素敵なドレス着て、デート? どこに行ったの?」


百花は目を輝かせて食いついてくる。


「あー、えっと……そう、かな」


正直なところ、あんなドレスを着ていく場所を思いつかない。
だから私は適当にごまかした。


「いいなぁ」


それ以上は追及されず、ホッとした。


「ねぇ、この服もメチャクチャかわいい」


次に百花は、私のワンピースに目をつける。
彼女はファッションにとても詳しい。


「うん、ブランピュールのワンピなの」

「え! ちょっといくらするのよ、これ。まさか、昨日の彼が買ってくれたとか?」
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