蒼姫様は、守られません!!③~完~
終章

これからを踏まえて。

「「「「おめでとう、雛乃!」」」」




倉庫内で声が響く

理由は、雛乃と海くんの交際宣言かな

下っ端達もやっとかーとぼやいている




「雛乃、幸せになってね」

「やだ、お姉ちゃん。そんな別れの挨拶みたいなのやめて」

「あはっ、ほんとだ」




二人は笑い合ってるけど目は潤んでいた

ここまで色んな意味で長かったものね...


そして、ひとしきりお祝いを済ませて落ち着いた頃

蘭が挙手して、突然の発言権を求めた




「どうしたの、蘭」

「あのね...かんざき組にさらわれてから

ずっと考えてたの

わたしに、ケンカをおしえて」




世界が止まる

というか、私が

一瞬、呼吸の仕方を忘れたかと思った




「私は反対

蘭にそんな危ないことさせたくない」

「あたしも愛桜ちゃんと同じ」

「「「俺も」」」

「オレも」



そう一気に言われて、蘭は顔を歪める

気にしないでって言ってもこれは効かないからな...

とか、考えていたら雛乃が口を開いた

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