俺様社長ときゅん甘同居
仕事出来る男は突っ走ったら止まりません
「あ、晶子!お互いの親への挨拶なんだが、日曜にもう両家顔合わせにしよう!場所は確保したから。御両親に急な変更で申し訳ないがそう伝えてくれないか?」

はい!?
お互いの親に挨拶かっ飛ばして両家顔合わせ?
何がどうしてこうなった!?
私の疑問はモロに顔に出ていたのだろう。
それを見て拓さんは

「ほら、当事者同士はもう結婚する気で落ち着いてるだろ?なら双方に挨拶に行くより両家顔合わせにした方が手間が省けるし、そこで了承が得られれば俺は引っ越しも済んだし、同棲するより結婚するから一緒に住むって形に俺はしたい」

サラっと言いよった、この人サラっと言ったよ!!
確かに手間は無いし、いい歳してるから同棲するくらいなら結婚しろよと言うのも分かるので

「両親に聞いてみる」

こうして、仕事のできる男のハイスピード行動で気付けば話はあっという間に進められていく。
実家に電話すると

「まぁ、確かにいい歳だもの。もう嫁に行ってくれるなら何でもいいわ!むしろ助かるわ!」

とあっさりと言う母に電話であっても微かなダメージを負う。
33歳、立派なアラサーで行き遅れだものね。
そりゃ、サクッと結婚しろとか言うわ。
地味なダメージを受けつつも

「じゃあ、日曜12時ホテル ◯◯の料亭にね!」
「分かったわ!でも日曜は忍は仕事で来れないわよ?」
「分かってる。忍はおいおい紹介するからいいわよ!」
「そう、じゃあ日曜にね!」
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