極上の愛をキミへ
「むしろ、あたしより高梨の方が力あるでしょ」

「社長から専務に降格したあたしのどこに、力があるのよ」


横目で相澤に視線を送る。


「専務で、社長の息子。地位も権力もある」

「だから?」

「専務に頼んでよ」


何をどう頼むのよ!

秘書課の子たちが、役員会に参加したくないって言ってるので、役員会の廃止してくれてって?

無理でしょ?

どの立場から、モノ言ってるって思われるだけじゃん。


「ダメ元でも良いからさ、ね?」


相澤は、胸の前で手を合わせる。


「・・・機会があれば」

「お願いね?」


そう言い、相澤は自分の仕事に取り掛かる。

盛大なため息を付き、あたしも自分の仕事へと取り掛かった。

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