セルロイド・ラヴァ‘S
 






その夜は。躰を繋げ終えた合間にも他愛もないお喋りをして。学生時代の思い出話や友達の話もした。血液型に特に拘りはないけど、愁一さんも私もO型だったことだとか。

子供の頃に観ていたテレビ番組も全然違うし、流行ったアイドル達も違う。でも今、見えているものの目線がかけ離れてる訳じゃない。 

少しずつ彼を知っていくごとに。
彼となら。
・・・未知への不安が薄れてく。


迎えた2度目の朝は昨日より安らかで。隣りにある愁一さんの寝顔が愛しく思えてた。




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