今宵は遣らずの雨

◇第六話◇


外では激しい雨が雨戸を強く叩く中、

内では男と女がむさぼるように激しく、

相手を求め合っていた。

やがて、小夜里が(いなな)くような声をあげ、極みに達した。

その直後、二人して畳の上に雪崩(なだ)れた。

しばらく息が乱れ、肩で息をしていた。

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