暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】

パーティーですか!?










それから数日が経過し、私は周りの目を気にしつつも無事に自室である使用人の部屋がある棟へやって来れた。


弟のグラントが実家から送ってくれた荷物には、しっかりと金色のウィッグと分厚い丸眼鏡を含む変装セットが入っており、



久々にそれに触れる。


前まではこの金色のウィッグをかぶり働いていたが、現在自毛で宮殿にいると思うと何だか不思議な感じだ。


前は隠して生きていたから、未だにこの自毛で過ごすのは中々慣れない。


「ヤバい。早く戻ろないとサニー達が心配する!」


鞄の中に急いでウィッグ等を押し込むと、周りを再び気にしながら再び部屋を出ていった。


少しの時間でも何かあったのではないかと、使用人達は凄く心配するから…………。


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