突然の専務からの呼び出しに戸惑う。

末端社員の私は専務の顔も名前も知らず、接点がないに等しいからだ。

不安と疑問を抱えて専務室に行くと……。


(げ、昨日の人だ)


昨日、私は、通算十人目のお坊ちゃまと見合いの予定であった。

それをドタキャンして逃げ出そうとした時に、その逞しい体を隠れ蓑がわりに利用させてもらった青年が、専務椅子に座っていたのだ。

謝り倒そうと思ったら、彼はさらに驚くことを言う。


「つまらないお坊ちゃまで悪かったな。俺がお前の見合い相手だった男だ」

(ど、どうしよう……)


クビを恐れる私に下されたのは、二カ月の同居命令。

私から見合いを断られた形で終わるのが許せない彼は、私を惚れさせて振ってやると言う。


(プライドのかたまりか)


同居は戦い。どんなに誘惑してきても、私は絶対に惚れたりしない。


(だって……負けたくないもの!)


二カ月のふたり暮らしは、
意地っ張り同士のジレ甘、ラブファイト。


2018.7.29 完結公開

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